REPORTイブニングセッション

イブニングセッション

Crisis and Caring about Ukraine

国際社会の重要な一員として、正義を求めて声をあげること

フレッド・エイブラハムズ氏Fred Abrahams

Associate Director for Program, Human Rights Watch

日本の政治家、野田聖子さん、河野太郎さんに続いては、国際人権NPOヒューマン・ライツ・ウォッチのアソシエイトプログラムディレクターで、ウクライナ難民の支援で現地をケアしているフレッド・エイブラハムズさんのメッセージがドイツから届きます。

ウクライナで危機への対応を管理し、調査を行い、その結果をもとに人権侵害や国際人道法違反などを暴露し、変化を求めていく活動をして来られたエイブラハムズさんは、ヒューマン・ライツ・ウォッチの中立な立場、取り組みの内容やウクライナで起きていることについて、また国際社会や日本にできることは何かと説明します。

ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査は、情報や映像をチェックするなどリモートでのデジタル調査も行うが、最も重要なのは現地に行って調査すること。ウクライナには紛争のはじまった2月に入り、影響を受けている多くの人々、被害者や加害者にもインタビューを行った。
「どんな被害があったのかを見て、客観的に中立の立場で、何が起きたかを確かめたかったのです」

ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査は、情報や映像をチェックするなどリモートでのデジタル調査も行うが、最も重要なのは現地に行って調査すること。ウクライナには紛争のはじまった2月に入り、影響を受けている多くの人々、被害者や加害者にもインタビューを行った。
「どんな被害があったのかを見て、客観的に中立の立場で、何が起きたかを確かめたかったのです」

そして話題は、「では、私たちは何をすべきなのか」へと移ります。まず、日本は人道的な支援でずっと良い対応をしてきたと評価し、それに加えて「正義を求める声を助けることができる」とエイブラハムズさん。具体的には、調査委員会に資金を提供して調査を支援すること。そして、正義を求めて声をあげることであると明言。

参加者のみなさんにこう呼びかけます。
「日本が国際社会の重要な一員として、民主主義国家の一員として声をあげることを期待します。今日ここにお集まりの、社会に影響力をお持ちのみなさん。みなさんの声で政府にも働きかけをしてください。そうすれば、世界中の人々とともに変化をもたらすことができます!」

ダイバーシティはジェンダーだけではありません。国籍や文化の違う人たちを受け入れながら力を合わせてより良い社会や組織を作ることが重要です。Drive Diversityを象徴する簡潔かつ熱量を感じるメッセージとなりました。次はオーストリア、ウィーンから国連で活躍されている加藤美和さんのご登場です。

INDEX各レポートを読む