講演
女性起業家の力で経済を成長させる

女性起業家は、経済を成長させる重要な役割を果たしている。

ウェンディ・テレキWendy Teleki

女性起業家資金イニシアティブ(We-Fi)事務局
事務局長

シリコンバレーから今度は東海岸へバトンが渡されます。土曜夜10:15のワシントンDCから、世界銀行で女性起業家を支援する「We-fi」(ウィーファイ)のトップ、Wendy Teleki(ウェンディ・テレキ)氏の登場です。

はじめに、女性起業家資金イニシアティブ「We-fi」についてご紹介いただきました。
We-fiは世界銀行がホストする取り組みで、世界60カ国で活動。2017年のG20で設立され、現在は約3億ドルの規模で14万人の女性起業家をサポート。投資銀行や銀行、アクセラレーター、トレーニング機関、民間企業、様々な政府機関とも連携して、総合的に支援している。そして日本代表チャンピオンとしては、「佐々木かをりさんが選出されており、リーダーシップを発揮し、世界中の女性の起業家のサポートに貢献いただき感謝しています」と賛辞をおくります。

続いて、女性起業家の重要性を語ります。
世界銀行の予測によると「女性の力を活用することによって172兆ドルの経済効果がある」と言われ、新興国においては中小企業の1/3が女性トップ。女性起業家は経済を成長させる重要な役割を果たしている。しかし一方で1.5兆ドルのファイナンスが女性は男性よりも不足しており、育児・教育などの課題も女性起業家にはのしかってくると、現状を分析。

「一方、良い兆候も見えるようになりました」と表情を明るくします。
eコマースのプラットフォームを活用し、オンラインで販売、顧客を獲得するなどデジタル化によって成功する例が増えている。女性は自分から積極的にサポートを求めて成功することができる。
「デジタル化の波に女性を取り残しません。デジタル化の技術を使うことで、男性同様に女性も事業を拡大するチャンスを得られるように、私たちはサポートします!」

さらに、前回の金融危機において、50社、自社総額10億円を超えるユニコーン企業が生まれた、ユニコーン社の中で女性が活躍しているのは女性活躍の一つの証であると述べ、「そういう女性たちの活躍を、成長を、さらに後押ししたい」と力を込めてスピーチを終えました。

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