The 28th International Conference
for Women in Business
第28回
国際女性ビジネス会議

第1部 第2部、終了いたしました

国際女性ビジネス会議 第2部も、カンフェレンス、ネットワーキングパーティともに、盛大に熱量高く終了いたしました! ご参加の皆様、有難うございました!

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OVERALL REPORT全体レポート

世界各国から57名もの各界リーダーが登壇!
参加者は1000人超!
あふれだすパッション、パワー、輝き!
7月のオンラインと8月のリアル開催、2部構成で開催された
第28回国際女性ビジネス会議。
ダイバーシティの最前線を体感し、それぞれの「I Challenge」へ。

第1部は2023年7月9日(日)開催。
オンラインで世界中が熱くつながった10時間!

毎年夏の国内最大級ダイバーシティカンファレンス「国際女性ビジネス会議」。第28回目となる今回は、第一部をオンラインで、第二部をホテルにて開催と、二部構成にチャレンジしました。

第一部は、2023年7月9日(日)に開催。この日の男性参加率は、なんと過去最多の約25%をマーク! 日本、アメリカ、スペイン、ドイツ、インド、ナイジェリア、ポーランドなど世界17カ国から、高校生から経営者まで、志高い仲間たち1000人以上がオンラインで参集しました。

朝10時。東京のメインステージから、国際女性ビジネス会議 実行委員長の佐々木かをりがご挨拶。この会議は、佐々木かをりが、企画し登壇者をキャスティングし、その一人ひとりと打ち合わせをしながら演出をし総合プロデューサーとして作り上げていくオープンでダイナミックな会議です。佐々木かをりがこれまで触れ合ってきた人たちや知識をおしみなく参加者に提供する贅沢な1日。だから当日10時間の司会進行をする佐々木かをりに全ての登壇者が心を開き、信頼し、カジュアルに、そして本気で、参加者のためにとっておきの情報を分かち合ってくれます。他に類を見ないエキサイティングな会議なのです。

オープニングでは佐々木かをりから、今年のテーマ「I Challenge」に込めた想いが語られました。
「ダイバーシティは、さまざまな人の体験、意見、知恵、情熱を集めて、最高の成果をつくり出すことが目的。そのために企業や国の制度や仕組みは重要だが、同時に、私たちひとりひとりが自分の経験、愛情、視点などが活用してもらえるように成長し、スキルを高め、貢献する姿勢が大切。そこで今回はIが主語のテーマを設定した」「I Challengeは未完結の文章。他動詞なので目的語が必要。今日、1日のたくさんの話を聞いて、私は何にチャレンジして貢献するのか。この文章を完成させる言葉をぜひ見つけてください!さあ、ノンストップ10時間の始まりです。」

モーニングセッションのトップバッターは、前MIGA長官で現在はニューヨーク在住、コロンビア大学大学院で教鞭をとりながら複数の社外取締役も務める本田桂子さん。偶然東京にいるということでスタジオからのご登壇。2021年の国際女性ビジネス会議でお話された「人生三毛作のすすめ」の続編とも言うべきさらなる挑戦について語り、さらに佐々木とも対話を進めます。

続いて、マンハッタン、タイムズスクエアからの生中継は、NHKワールド エグゼクティブプロデューサー高雄美紀さん。タイムズスクエアのセンターに立ち、そこに集まる人々やブロードウェイの上映作品の看板を映し出しながら、ブロードウェイの俳優やクリエイティブチームでの多様性の現実、ミュージカル「カンパニー」の登場人物BOBBYがBOBBIEになった事例など、パフォーミングアートや映画の世界におけるダイバーシティの今をレポート。ダイバーシティの意味や現実を考えさせられます。

画面の地球儀がくるりと回り、次は、南米・アルゼンチンから生中継!起業家タティアナ・マルバシオさんが登壇です。世界の「水」管理の方法を変えて地球環境に貢献しようと起業。農業で使う水をAIで管理し節約してGAFA企業に販売するソリューションを提供している彼女が、500億リットルの水の節約に成功したストーリーを語ります。

続いてシリコンバレーから生中継! 登場したのは、Google本社コアエンジニアリング部門でリスク・コンプライアンスの技術やPMOを主導するランドバーグ史枝さん。入社10年で、毎年高く評価されて昇進を重ねて今に至る彼女が、今までの数十人から数千人までのチームをマネジメントされた経験から「最高のチーム」をつくるためのポイントを具体的事例で紹介。佐々木かをりとの対話で日本企業ができることも探ります。

そして、ロサンゼルスから生中継!イー・ウーマンが組織する女性取締役ネットワーク THE BOARDとも提携していて、今年秋には2度目の共同イベントも行う全米を代表する女性取締役組織50/50 Women on BoardsのCEO、ベッツィー・バークヘンマー・クレデアさん。アメリカの女性取締役事情、データ、現実、課題、そして取り組みを語ります。「取締役になる意思があること、貢献したいことをアピールする。自信を持って語ることが大事」とこれから役員になる女性たちにアドバイスも。

ステージが東京に切り替わり、NEC代表執行役社長兼CEO 森田隆之さんと佐々木かをりのトークショー。過去最高益を出し、外国籍の取締役も迎え、世界一の顔認証技術も持つ NECが「ダイバーシティ経営で世界市場へ」にどのように取り組んでいるのか。CEOとして過去の2年の、そして今年3年目の挑戦、海外拠点でのダイバーシティや生成AIのことなど、二人の対話が弾みます。

ここで、卒業生からのメッセージ動画が映し出されます。卒業生とは「マッチングスポンサープログラム」で社会人参加者の支援を受けて、過去に参加した高校生や大学生のこと。「その後の私」をビデオメッセージで送ってきてくれました。「私は高校2年生の時、第21回国際女性ビジネス会議に参加しました。今は医学部5年生。女性を支える婦人科医になりたいです」など、過去にマッチングスポンサープログラムで支援を受けて参加した(参加当時)高校生・大学生の5名の方が、この会議に参加してどのように自分の視野が広がったか、人生の選択肢が広がったか意欲が高まったかなど、会議参加を支援してくれたスポンサーへの感謝と、成長した今が伝えられました。

迎えたランチタイムは、参加者同士のネットワーキングの時間。世界中からの参加者が数人のブレイクアウトグループで出会います。「午前中からすでにたくさん学んでいる。初めて知った取り組みも多い」「国内外で活躍する方々のお話はパワフルで元気になる」など、どのグループでも会話が弾み、参加者同士の繋がりもつくられます!

アフタヌーンセッションの始まりは、東京都知事 小池百合子さんのメッセージ。「女性のチャレンジを東京都は全力で応援しています。人が輝く明るい未来を一緒に切り拓いて参りましょう!」と力強く女性たちの背中を押します。

そして、衆議院議員の野田聖子さん。ほぼ毎年ご登壇くださる野田聖子さんは、今年はなんと移動中に駐車した車の中からのご講演! 政治におけるジェンダーギャップに触れ、「女性の存在が日常的でない国会」で、「女性政策を見える化する。それをみなさんと一緒にやっていきたい」と言葉に力を込めます。

その画面に、こちらもほぼ毎年ご登壇くださっている国務大臣の河野太郎さんが出張先の淡路島から登場!なんと佐々木かをり含めて野田聖子さんと三人で対話する場面もあり、普段見られないカジュアルな光景に参加者も驚きます。
河野太郎さんは、日本のデジタル化への挑戦を語り、「何のためのデジタル化か。それは、人が人に寄り添う温もりある社会をつくることが目的です」と強調。

ここからまた東京のメインステージへ。パナソニック株式会社 副社長執行役員に今年4月就任された松下理一さんと、世界経済フォーラム日本代表の江田麻季子さんが「一人ひとりの多様性を引き出す経営」をテーマに本音トーク。世界125位が発表されたばかりのジェンダーギャップ指数の現状やパナソニック社で進行中の一人ひとりの多様性を引き出し集める様々な改革について、具体的な事例で語り合います。

続いて、「企業が選ぶ活躍した弁護士」ランキング「労務部門」で日本第1位となった弁護士 木下潮音さんが登場! 佐々木かをりとのトークの中で、木下弁護士が見てきた40年、そして今、企業は本当に変わろうとしているのか、など働きやすい制度やエクイティの課題など具体的な事例を提供。

そして、グリーン、ブルー、ピンク、パープル…それぞれに鮮やかなカラーの服装で登壇されたのは、MPower Partners Fund L.P. ゼネラル・パートナー キャシー松井さん、LinkedIn日本代表 田中若菜さん、伊藤忠インターナショナルの前社長で伊藤忠商事株式会社 常務執行役員 広報部長 茅野みつるさん、NEC Corporate SVP Deputy CFO 兼 経理財務部門長 青山朝子さん。Women and Profitabilityというテーマでのトークです。「女性参画によって収益性など財務的なパフォーマンスがいかに上がるか」を示した数多くのデータが紹介され、さらに利益とは企業価値を高めることだという指摘を加えて「自分のスキルの棚卸しは大切。何に貢献できるかを明確に」「キャリア自立のために日々リスキリングで学ぼう」など、勇気づけられるメッセージの数々。

そして、40年以上にわたりスポーツ番組制作を行ってきたスポーツ文化ジャーナリスト 宮嶋泰子さんが今回魅力を引き出した相手は、元スピードスケート日本代表 オリンピックメダリストの岡崎朋美さん。北海道の大自然の中でのびのび育った子ども時代のエピソードから、五輪の晴れ舞台、スケート靴の変更との闘い、手術、バンクーバー五輪では日本女子最年長、同年出産、48歳で世界記録に挑戦と、0.05秒の差で表彰台を逃した体験もどう捉え、次の一歩とするのかなど、常にしなやかに笑顔でチャレンジを乗り越えている岡崎さんの姿に感動。スタジオにて持ってきてくださったノーマルスケートとスラップスケートの違いにはびっくりでした!

そして舞台はラスベガスへ! シルク・ドゥ・ソレイユ「KA(カー)」でメインキャストとして活躍し続ける、世界1位にランキングされたバトントワラー高橋典子さんが、たった今ショーを終えて衣装やメイクもそのままバックステージから生中継! 興奮冷めやらぬステージ脇で、2023年6月下旬に7000回目のステージを迎えたご自身の歩みを語ります。高校生の時に自分で開いた道。「やり切るまでやめられないと思って突き進んでいる!」その挑み続ける姿に、世界中の参加者から拍手が送られたのではないでしょうか。

ここで場面は転換。朝からここまでは同時通訳付きでしたが、次の「円卓会議:ラウンドテーブル」は違います。約70分間、5テーマのセッションが同時進行で進むので自分が議論したいテーマを選び、また議論するのでこの時間だけは通訳なし。言語も選んでいただきます。
英語で行われる2セッション「AI at Work」「Inspiring Entrepreneurs」と日本語で行われる3セッション「サステナブル社会と企業経営」「私に限界はあるのか?」「上を目指す挑戦」の中から、一つ選んで参加。どの円卓会議もびっくりするような一流登壇者たち。通常、基調講演をしているような彼女・彼らの生の声を聞きながら、質問したり議論できる貴重な時間です。インタラクティブな時間となり、どのセッションでも熱のある質疑応答が行われ、参加者からも「円卓会議がすごくよかった!」との声がたくさん届きました。

5つのテーマで大いに議論したのちに、また全員でイブニングセッションへ。同時通訳がつきます。

まずはじめは、オーストラリアはキャンベラから生中継! 入管法改正もあり日本でも難民受け入れは注目テーマ。I challenge us.と、難民受け入れについては自らにチャレンジするのだという視点から、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)キャンベラ事務所の上級保護官 ケイト・オマリーさんが、オーストラリアのスーパーマーケットで難民を受け入れてスキルを発揮してもらうプロジェクトを含め、3つの先進的な難民受け入れプログラムを紹介。テレビ朝日「ニュースステーション」のレポーター時代に世界各国の難民キャンプを取材した経験ある佐々木かをりからも、「難民は一般の人たち。彼らのスキルを活用する機会はたくさんあるはず」とコメントし二人の対話に。

続いて朝9:00のナイジェリアから生中継!お金のことが全くわからなかった少女がファイナンスを学び、金融リテラシーと投資スキルを提供するEd-Techプラットフォーム「Money Africa」を起業!現在50万人以上に利用されている「Money Africa」創設者兼CEO のオルワトシン・オラセンデさんは「1億人のアフリカの人に金融のことを学んでほしい」とさらなるチャレンジに瞳を輝かせます。窓から見せてくれたナイジェリアの日曜朝の風景も嬉しかった。

そして東京のメインステージへ。耳が聞こえない子も目が見えない子もベートーヴェンの「第九」を楽しむ活動、ホワイトハンドコーラスNIPPON芸術監督のコロンえりかさんと、その活動にインスピレーションを受けて制作を行う写真家 田頭真理子さんがご登壇。佐々木かをりとの三人のトークの中では涙するシーンも。「人間が完璧だったらアートは生まれない」「チャレンジには苦悩もつきものだが、その先にある歓喜を分かち合えることを楽しみにしている」など、印象深い言葉が余韻を残しました。白い手袋をつけて第九を歌い、聴く彼らの活動はベートーベンハウスでも初めて「インクルーシブ音楽教育」とされてウェブに掲載されるなど今注目を集めています。

その後の、今日の締めくくりに登壇したのは、このところ毎年ご登壇くださる宇宙飛行士 野口聡一さん。今年は美しい地球の回転する映像を背景に登場です!「チャレンジとは、他人から与えられた課題のこと。それらを乗り越える力を持つことが大切」「社会から、上司から、課せられる課題や困難を乗り越えていくことで評価され続ける」「宇宙飛行士という職業では、そのチャレンジが幸福感を与えてくれた」。そして「来年もまた、みなさんの素晴らしいChallengeを楽しみにしています」とも!

ここで、ゴールドパートナーであるNEC代表執行役社長兼CEO 森田隆之さんが登場。「この会議はI&D全般をカバーし、オープンでグローバル、わくわく感がある。毎年の継続と進化が素晴らしい。来年からの29回、30回と言わず50回までも進んでほしい」と、この会議を支援し続ける理由を語ってくださると、同じくゴールドパートナーのパナソニック株式会社 副社長兼執行役員の松下理一さんは「今回参加して熱量を感じた。経営のダイバーシティ化が鍵になってきたことがわかった。さらにアグレッシブにラディカルに加速したい」。シルバーパートナーである野村ホールディングス株式会社 CHRO兼CHOの尾崎由紀子さんは「この会議には我が社の男性社員も大勢参加している。課題設定には社員全員がチャレンジしなければならない。I Challenge for the better future!」。国際女性ビジネス会議は、企業パートナーの皆様に支えられています。皆さんの熱いメッセージとご支援に心から感謝申し上げます。

続いて、本日の会議に参加している高校・大学生、そして彼らの参加を支援するマッチングスポンサーが登場。学生がこの会議に参加し、スポンサーとなる社会人が経済支援だけでなく、スポンサー(メンター)として学生を支えるというプログラムです。今日の感想としては「ホワイトハンドコーラスが耳の聞こえない人は音楽ができないという常識を突破した。私もそういう突破できる人になりたい」。「自分も20代からこの会議で刺激を受けて育ってきた。だからスポンサーになった」など今日の学びと感動をシェアしてくださり、参加者全員が感動。この素晴らしいプログラムと参加者にも感謝しました。

その後は、参加者同士のネットワーキング!ランチタイムと違って、今度は年代別に出会います。1日の学びを今見える景色や体験から分かち合い、つながる時間。「こんなにインスパイアされ続けた会議は初めて」「私はI challenge myselfに決めました」「ぜひまた第二部でお会いしましょう」など、興奮気味に 1日の体験、学びと感動を分かち合いました。

そしていよいよ第1部フィナーレへ。クロージングのメッセージは内閣総理大臣補佐官 森まさこさん。今年立ち上がった女性限定のスタートアップ支援の政府プロジェクトの紹介とともに、「みなさんが今日ここで培ったことを生かして、それぞれの分野で活躍され、人生が豊かになり、日本経済の再生に大きな力になることを祈っています」と力強いエールをいただきました。

最後は、贅沢なことに本日のスピーカーのみなさんが世界各国から再度勢ぞろい!その情熱とエネルギーが画面からあふれます。
午前3時半のラスベガスから再度入ってくださった高橋典子さんは「新しい挑戦をさせていただき、ありがとうございました」、そして「毎回すごい熱気にあふれる会議で、来年がまた楽しみです」と野口聡一さん、「こういう機会は新鮮だった。女性活躍は男性も含めて強烈にサポートしなければとの思いを強くした。ここからさらに強い意志をもって推進していきたい」と野村ホールディングスの上嶋基寛さん。LinkedIn日本代表の田中若菜さんは「次々インスピレーションをいただいて感動の連続だった。何歳になってもチャレンジする、自分にまだ足りなかった。スキルアップを続けていきたい。日本を動かしていただいてありがとうございます!」その他多くの登壇者から感動と称賛、そしてひとりひとりの決意がシェアされ、熱量高く、幸福感でいっぱいのフィナーレです。

「今日はご参加、ご支援ありがとうございました。第二部は8月27日お台場で、この熱量で行います。4年ぶりのリアル開催、出会って楽しみましょう! それでは8月にお会いしましょう!」
佐々木かをりの感謝の言葉とともに熱量を持って過ごした一日の朝からの様子がビデオに編集されて流れます。画面を見ながら、たくさんの登壇者の経験を思い出し、自分の感動を思い出し、心を元気にして、満たされていきます。そして、寄せ書き。会議直後にあっという間に数百通のメッセージが届きました!

「世界各地からの登壇者の皆さん、そしてネットワーキングで出会った皆さんに明日からのパワーを頂きました」
「エネルギーチャージ完了しました」
「夢のような1日でした」
「あっという間の10時間でした!」
「こんなオンラインイベント他にないですね」
「ものすごい熱量で楽しかったです!」
「スゴイ!感動しました!」
「想い溢れるお話に感動の連続。我々ならできる!というエネルギーいただきました!明日から周りにお裾分けします!」
「’考える’より’感じる’ことがとても重要!と学びました。たくさんの感動をありがとうございました」

*「寄せ書き」の全てはこちらからお読みください!

昂揚感に包まれながら、それぞれのI Challengeが始まりました。翌月に開催される2部への期待が高まるなか、熱い10時間が終了しました。
そして、8月!

1ヶ月半の後、第2部を2023年8月27日(日)お台場のホテルにて、
4年ぶりのリアル開催!
さらにパワフルに、次のアクションへ

第1部の開催からおよそ1か月半。待ちに待ったその日がやってきました! オンライン開催された第1部の感動を分かち合い、直接出会ってつながる第2部へ。ホテルグランドニッコー東京 台場の会場では華やかなステージとテーブルが整えられ、最高の1日にしようと全力で駆け抜けてきたスタッフが満面の笑みでスタンバイします。

13時前から行列ができ、ドアオープンと同時に参加者が続々と会場に入ります。大きな期待に胸を膨らませるその表情は、誰もが輝いています。受付を終えると、ステージに近い前の席から続々と埋まっていき、テーブルの仲間と笑顔で名刺交換する姿も見られます。また、ホワイエに設けられたパートナー企業のブースへ立ち寄ったり、抽選のプレゼントに参加したりと、さっそく多くの方がリアル開催ならではの体験を楽しみます。

第1部に参加した人の中から第2部の会場参加も希望された、なんと中学生からCEOまで約250人の仲間が参集。全国各地はもとより、イタリア、シンガポールなど世界13カ国からご参加! 男性参加率はリアル開催でもっとも高い19%となりました。

そして、14時。臨場感あふれる音楽とともに、第1部を振り返る映像が流れます。会場の空気は一気に熱を帯び、スクリーンに視線が注がれます。世界各国のリーダーが自らの体験を惜しげもなく語り、1000人超の参加者へシェアされたエキサイティングな10時間。よみがえる感動に包まれる中、第2部の開会が高らかに宣言されました!

まずは、岸田内閣総理大臣からのビデオメッセージです。総理が目指す「新しい資本主義」では中核に女性活躍を位置づけていること、その実現のために取り組まれている女性役員比率の数値目標設定などが語られます。そして参加者に向け、「本日の会議でさらに多くの学びを得て、社会課題の解決に向けて次の大きな一歩を踏み出されることを期待申し上げます」と、力強い言葉が発信されました。

オープニングセッションは、「I Challenge」と題した佐々木かをりのスピーチです。総合プロデューサーとして、第1部の開催後も切れ間なく登壇者と熱心に打ち合わせを重ね、リアル会議ならではの価値を高めるために力を注いできました。すべての想いを込めた「第2部へようこそ!」という晴れやかな呼びかけに、この日を待ち望んだ参加者たちは胸を熱くしたことでしょう。

この会議に28年前に「女性」と名付けた理由、女性活躍の機会を妨げているアンコンシャスバイアスの数々の事例、イノベーションを起こすことを目的とするダイバーシティ経営の本質などを語り、「今日1日の体験を豊かにするのは、私たち一人ひとりです」と言葉に力を込める佐々木。最後に「I Challengeが、夜7時にはWe Challengeになります。みんなで新しいダイバーシティの道を開いていきたいと思います。準備はいいですか?」と呼び掛けると、笑顔で「はい!」と答える参加者の声が会場いっぱいに響き渡りました。

ここからはトークショーです。バンク・オブ・アメリカ在日代表であり、BofA証券株式会社 代表取締役社長の笹田珠生さん、LinkedIn 日本代表の田中若菜さんが、NECのDeputy CFOである青山朝子さんの躍動感あふれるファシリテートで語る「新しいリーダーシップ」とは? リーダーとして大切なこと、コロナ禍における変化、強いチームづくりなどが、さまざまな体験談とともにシェアされました。

続いて、佐々木かをりがファシリテートし、プライム企業の社長3名がざっくばらんに語り合う「成長へのチャレンジ」。NEC代表執行役社長 兼CEOの森田隆之さん、野村ホールディングス株式会社 代表執行役社長 グループCEOの奥田健太郎さん、日本生命保険相互会社代表取締役社長 社長執行役員の清水博さんが、「男性中心のモノカルチャーはリスクを負う」「組織の隅々まで、ダイバーシティ経営の重要性を社長のメッセージとしてコミットして言い続ける」など、リーダーとしてのアクションを具体的かつ力強く語ります。

「Managing Diversity: 2023 Challenges」は、3名の女性駐日大使による英語のセッションです。ジャーナリストの大門小百合さんによる、歯切れのよいファシリテートが冴え渡ります。メキシコ大使のメルバ・プリーアさん、セルビア共和国大使のコバァチュ・アレクサンドラさん、ヨルダン大使のリーナ・アンナーブさんが、決してジェンダーフリーではない歴史を持つ各国の「決断のプロセス」や取り組みを語り、日本の人たちができることを明確に力強く伝え、日本への大きなヒントが投げかけられました。「依頼されたら必ず私がイエスと答える人が2人いる。その一人が佐々木かをりさんだ」と佐々木のこれまでの仕事への敬意と信頼も口にしたメキシコ大使の言葉は多くの人の涙を誘いました。

ここで、2人目のビデオメッセージ。男女共同参画等を推進する内閣府特命担当大臣の小倉將信さんです。今年6月のG7における男女共同参画女性活躍担当大臣会合などの取り組みを紹介し、「女性活躍推進には政府の施策のみならず、女性一人ひとりの活躍が重要。今回の会議を通じてお互いに学び、成果を自ら組織に持ち寄り、チャレンジしていただくことで男女共同参画の歩みが確実に進んでいくことを期待しております」と結びました。

ステージでは、再びトークショーが繰り広げられます。キャスターの長野智子さんがファシリテートを務める「クオータ制が生み出すインパクト」では、ジャーナリストの浜田敬子さん、野村證券代表取締役副社長の鳥海智絵さんが、様々な企業における女性活躍の成功事例を取り上げてディスカッション。罰則付きでクオータ制を導入することを急ぐ必要性が力強いメッセージとなって参加者全員に届きます。「数が変わると劇的に色々なことが変わります。皆さん、そういう社会を見てみたくないですか?」というパワフルな呼びかけに、会場の参加者は大きくうなずきます。

ラストを飾るのは、佐々木かをりがファシリテートする「各地の最高を発掘する」。エッセイストであり、長野の人気ワイナリーのオーナーでもある玉村豊男さんが、水も引かれていない土地の開拓から始めたぶどう畑作りの挑戦、株式会社ONE・GLOCAL代表取締役の鎌田由美子さんが取り組む「農家で捨てられている未利用資源」に価値を与えた地域活性化について、豊富な写真とともに紹介されます。「先のわかることはつまらない」「困難が多くて道が狭められるほど、やるべきことが明確になって良い」「途中で辞めなければ失敗ではない」など、力強い言葉に参加者の心が動かされます。

すべてのプログラムが終了した後は、海外・全国からの第1部の講演者、第2部の講演者がステージの上に集合して記念撮影。豪華な登壇者の笑顔に惹きつけられました!

そして、ビュッフェとワインが用意された華やかなパーティ会場に移動です。ステージには、佐々木かをりと、パートナー企業のリーダーたちが上がりました。ゴールドパートナーのNECの森田社長、パナソニックの松下副社長、シルバーパートナーの野村ホールディングスの奥田社長。「久々のリアルで刺激を受けました!」「ステージで、皆さんのすごく真剣な視線を感じていました」などと楽しくコメント。松下副社長の「Let's Change the World! I Challenge!」という乾杯の音頭とともに、熱い感動と学びを共有するネットワーキングがスタートしました。

出会い、名刺交換をし、感想を語り合い、美味しい食事とお酒を楽しみながらつながり合う参加者とスピーカー。1時間ほどすると佐々木かをりが再びステージに上がり、「マッチングスポンサープログラム」で参加した高校生や大学生たと、彼らの参加を支援した社会人スポンサーを紹介します。学生たちも社会人も「自分ができることを見つけていきたい!」「本当に勉強になった!」など、共に過ごした時間について熱い感想を述べてくれました。

真摯に耳を傾け、意見交換し、あっという間に過ぎた5時間。それぞれの「I Challenge」を胸に、名残惜しい気持ちに包まれながら終了時刻となりました。

オンライン10時間、そして1ヶ月半後のホテルでのリアル開催で5時間。刺激的で情熱が溢れた全15時間は、参加者一人ひとりの心に深く刻まれたことでしょう。
来年からのリアル開催に向けて、過渡期の今年挑戦した2部構成の第28回国際女性ビジネス会議。新たな道へ。その第一歩となる2日間が、幕を下ろしました。

*第29回国際女性ビジネス会議は、2024年7月に都内ホテルにて開催です。参加者募集は5月開始予定です。詳細は本サイトで発表いたします。また、これまでご参加の方には決まりましたらメールにてご連絡をいたします。
来年初めて参加希望される方はコチラからご登録ください。ご案内メールをお送りします。

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I Challenge

今年の会議テーマは「 I Challenge」。しかしこれでは文章が完結しません。そこで、1日かけてたくさんの登壇者の話を聞き、各分野で、各地域で、各視点で、自分を見つめ、参加者同士でつながり、1日の終わりに、各自がこの文章を完結して、何にチャレンジするのかを明確にしていく、ということを目指します。どんなチャレンジを見つけるのか。決めるのか。互いに力を合わせてより良い世界を作るという「ダイバーシティ」の本質を、今年も体感する1日としたいと思います。

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