講演夢のドミノ倒し

  • 南谷 真鈴
    南谷 真鈴

    エキスプローラーズ・グランドスラム
    世界最年少達成記録保持者


どこまで自分のサポーターになれるか。
それがLive Strongの秘訣

南谷 真鈴写真

19歳でエベレスト登頂に成功、「エキスプローラーズ・グランドスラム」(七大陸最高峰・両極点到達)を世界最年少の20歳で達成した南谷真鈴さんが、白いシャツで颯爽と登場しました。「皆さん、おはようございます!」というパワフルな声に、参加者も「おはようございます!」と元気よく答え、あっという間に会場全体が南谷さんの笑顔に引き込まれていきます。

南谷 真鈴写真

1歳半から父親の仕事の関係で各国と点々とするなかで「自分のアイデンティティがまったくわからずにいた」という南谷さん。そんな日々に転機が訪れたのは、香港にいた13歳のときでした。友人たちとともにボランティアを兼ねてネパールの山を登ったとき、大自然のなかで自分の悩みがちっぽけに感じたといいます。そして、初めて見たエベレスト。
「エベレストはまさにStrong! こんなにも壮大な山を登ったらどんな成長が得られるんだろう、どんな自信がつくんだろうと思い、そのときからエベレスト登頂が私の夢になりました」

17歳で両親が離婚して日本へ帰国、心が晴れない日々を送るなかで、エベレストを登るプロジェクトを立ち上げることを決意します。ここで立ちはだかったのは、3つの「見えない山」。資金を調達すること、実際にエベレストに登ったことのある男性の登山家に「君みたいな小娘に登れるわけがない」と一蹴されたこと、トレーニング中に長野の山で滑落事故にあい、250メートルも転落したこと…。「この3つの山で一度でも断念していたら、今の私はいませんでした」という南谷さん。参加者もさらに真剣に聞き入ります。

1日に何百社も電話をかけて資金を調達、自分を信じ、あきらめないその姿にサポーターが増え、プロジェクトもスピードアップ。
「エベレストに向かってトレーニングしている途中で、気づけば七大陸最高峰の山の半分以上を登っている。じゃあ七大陸も達成しようとするうちに、南極大陸最高峰の山を登り、それなら南極点もいこう、到達したら、次は北極点にいこうと、まるで夢がドミノ倒しのように実現されていきました」

加藤 美和写真

そして、Live Strongについて語ります。
「自分を信じること。どこまで自分のサポーターになれるのか。どこまで見えない山を登れるか、そういったところにLive Strongの秘訣がある。自分の心のコンパスが向く方向、情熱が向く方向へ進んでいけば、次から次へと夢が実現されていくと私は思っています」

まぶしいほどの笑顔で締めくくった南谷さん。最後に改めて写真とともにその活躍ぶりが紹介され、大きな夢の分かち合いに会場が沸いたひとときとなりました。