オープニングトークオープニング ”Live Strong”

  • 佐々木かをり
    佐々木 かをり

    株式会社イー・ウーマン代表取締役社長
    株式会社ユニカルインターナショナル代表取締役社長
    小林製薬株式会社 取締役
    日本郵便株式会社 取締役
    株式会社エージーピー 取締役


LIVE STRONG—ダイバーシティ時代の「強さ」とは

オープニングイメージ写真

フロアを埋め尽くした女性達、男性達が、今か今かと待つ中、この会議の実行委員長をつとめる佐々木かをりが壇上へ。第23回国際女性ビジネス会議の開幕を告げるオープニングスピーチのはじまりです。

最初に、西日本豪雨の被害にあわれた方々へのお見舞いと、復旧復興への応援の気持ちを述べるとともに、今回この会議に申し込みをしながらも参加できなかった広島、岡山の方々へ、「今日一日ここでたくさん学び、お互いに励まし合い、私達が学んだことをお返しして行きます」と、メッセージを送りました。

そして、みなさんに3つの発表を。
1つ目の発表は、9月に立ち上げるWPO日本支部のこと。世界の女性社長2000人が会員になっている女性経営者クラブWPO(Women Presidents’ Organization)、この日本支部を立ち上げ、20人限定で参加者を募ります。

2つめは、上場企業の社外取締役、監査役をしている女性、及び、その候補の女性200人限定のクラブ「THE BOARD」の設立。メンバーはネットワーキングにより互いに学び合い、また、青山一丁目にあるクラブフロアをサテライトオフィスとして使ったり、ダイニングルームや会議室、防音室などを利用することができます。

3つめは、昨年の国際女性ビジネス会議で発表した「ダイバーシティ・インデックス」が今秋いよいよ開始ということで、その概要を次のようにお話しました。
「日本初。ダイバーシティの数値化をしていきます。女性の数や役員に占める割合を見るだけでは本当のダイバーシティに導かれません。全社員、役員、社長にオンラインテストを受けて頂き、ジェンダー、国籍や宗教、障害、働き方改革などについての意識と知識、認識、行動について答えて頂いて、それらを数値化し、企業のダイバーシティ進度を測り、改善していく指標とするというものです。成績は公表されず、受けた企業のリストを、ダイバーシティに積極的なホワイト企業リストとして発表させていただきます」

オープニングイメージ写真

続いて、今年の会議テーマ「LIVE STRONG」に込めた佐々木かをりの想いを語ります。
「今年はSTRONGを再定義したいと思ってこのテーマを掲げました。周りの人に戦いを挑み、打ち勝つというような今までの強さのイメージとは違い、ダイバーシティの時代の強さというのは、自分が強いから周りの多様な意見に耳を傾けられる。自分が強いから色々な人の意見を集約してより良いアイデアをつくれる。自分が強いから時代の変化、状況の変化を察知してフレキシブルに、しなやかに対応する力がある。自分が強いから新しいものに挑戦しようという意欲が出る。そして人生100年時代の中で、自分が強くいるために、健康に、元気に人生を歩んで行く。そんな風に、人生強くしなやかに元気に生きようというのがLIVE STRONG」との再定義に、多くの頷きと目の輝きが会場中に広がって行きました。

「ダイバーシティは多様性と言われますが、ただ色々な人が居れば良いということではありません。さまざまな人の知恵が寄り集まって、だからこそより強くより良い結論が出せる。良いアイデアが生まれる。これがダイバーシティです。私達一人一人がプラスをつくろうと意欲を持って毎日を過ごすこと、これがダイバーシティ時代の基本」。だからこそ、「今日も素晴らしい一日にするように、これ以上出せないぐらいのプラスのエネルギーを出して、ともに10時間を過ごして行きましょう!」と、高らかに呼びかけ、熱い一日がはじまりました。

オープニングイメージ写真