REPORT


対談「ないものはない」

  • 小泉 進次郎
    小泉 進次郎

    衆議院議員

  • 佐々木 かをり
    佐々木 かをり

    株式会社イー・ウーマン
    代表取締役社長
    株式会社ユニカルインターナショナル代表取締役社長
    国際女性ビジネス会議実行委員会委員長




「ないものはない。発想の転換をして、結果を出す。
当たり前とされていることが本当に当たり前か、考える時代」

「たぶんみなさん、超お待ちかねの…」と佐々木かをりが紹介を始めると、会場全体が期待でどよめきます。登壇されたのは、衆議院議員の小泉進次郎さんです。
「初めてお会いしたときは落語でしたね」などと親し気な会話が始まると、「こういう対談って、カチカチッとしているじゃないですか。ところがこの会議は、自然とこうやって始まる。こういうところがいいですね」と、小泉さんから笑顔がこぼれました。

さっそく佐々木が問いかけます。
「今回の会議はどういうスタートを切ろうかと思っていましたが、これからの日本を大きく変えてくれる人との対談がいいな、と。小泉さんは日本をこれからどうやって動かしていきたいのか、Think Bigな視点で考えていることがあれば」
「今回、なぜ『ないものはない』というテーマにしたかというと、人口減少のことなんですね。日本の人口が減ることは不可避。減るものは減る。ないものはない。しっかり発想の転換をして、減っても大丈夫という結果を出す。結果が出れば自信が生まれ、将来不安が払しょくされる。どんなに考えたって、『楽観』を生まなかったら、人をやる気にはさせられない」
小泉さんの言葉に、佐々木もうなずいて答えます。
「今のキーワードは『楽観』と『自信』。どうなるかを受け入れて、それを肯定的に考えたところから、いろんな発想やアイデアが出てくるということですね」



そして話題は、一人ひとりの自信、自立へと展開していきます。
「今日のこの会議、仲間とか会社の人と一緒とかじゃなくて、自分ひとりで参加している人ってどれくらいいますか?」
小泉さんが会場へ問いかけると、7割ほどの方々が手を上げます。
「すごいですね! 国際男性ビジネス会議っていうのがあったとしても、絶対にこうはならないと思う」と小泉さんが感嘆の声を上げ、会場は笑い声に包まれました。

さらに、政治家という職業を選んだ理由、やりがい、Think Bigな考え方など、小泉さんご自身のことへと話題が深まっていきます。「政治家にワークライフバランスはない」という小泉さんの言葉に、佐々木が「私が定義しているワークライフバランスとは、仕事でもプライベートでも最高のパフォーマンスが出せること」と返し、「働く時間を短縮することではないですよね」と小泉さんが深くうなずく場面も。

そして、3万年前に大陸から渡ってきた日本人のルーツ、彼らの冒険心に触れながら、これからの国のあり方、私たちの生き方について考えていきます。
「様々な仕事や、人が担ってきたことが、AIやロボットに置き換えられる。世界の地殻変動が起きている今、いかに自分のスキルを上げ、自分で判断し、行動するかが大切。そんな一人ひとりの集合体が、日本の力強さをつくっていくと思います」
小泉さんの言葉に、佐々木も力強く答えます。
「一人ひとりが今とちょっと違うものの見方や価値観で仕事や生活をしていく、そんな社会をつくっていくということですね。未来に向かって私たちは今、何を考え、何を行動するのかということかなと」

最後に小泉さんから、「今日ここにいるみなさんは、組織や社会で様々なチャレンジをして頑張っている。そういう仲間が多くいるんだと思いながら、僕もこれからも頑張っていきたい」と温かいメッセージが送られました。
対談が終わり、小泉さんがステージから降りても鳴りやまない拍手。背筋をきりりと伸ばしたその姿が見えなくなるまで、いつまでも熱い拍手が送られました。