トークショー女性大使から見た景色


マルチタスクできる能力は女性だからこそ。
私達の強さを引き出して行きましょう!

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日本に160ある大使館で、女性の大使は22人。毎年、会場にたくさんの大使のご参加をいただいていますが、その中から卓越した3人の女性大使にご登壇いただき、大使としての達成、女性大使としての苦労、そして彼女達から見た日本の現状などをお話いただきました。

まず、ファシリテーターの大門小百合さんは、「プロフェッショナルの女性はマルチタスキングと言われている。母であり妻である役割の上に、成果も出して証明しなければいけない。女性の大使としてどんな苦労があるか、達成した業績の中で一つだけ選んで共有いただきたい」と、3人の女性大使に投げかけます。

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バングラデシュのラバブ・ファティマ閣下は、「一つだけ取り上げるとなると、私が女性として初めての大使となったこと。特に外交面からも重要な日本の大使となったのは大きな達成」と言い、同じ外交官である父の後押し、夫の協力、娘の理解、素晴らしいメンター、サポーティブな上司など、能力を認めてサポートしてくれる人々が居たからこそ成し得たと。

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最も若い女性大使として来日されたスロヴェニアのシモナ・レスコヴァル閣下は、「ラバブさんとは異なるチャレンジがあった」とし、政府で働く人の半分は女性というスロヴェニアにおいて、自分はすでに舗装された道をあるいてきたと振り返ります。そのなかで、若い時からスロヴェニアを代表して世界で仕事をしたいと思っていた、「その夢を諦めなかったから、ここに居ます」。

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「私達はパワフルです。強くしなやかに生きています」と言うザンビアのンディオイ・ムリワナ・ムティティ閣下は、ご自分の業績を「個人としての達成というよりは全体として捉えています。先ほど、日本マクドナルドCEOのサラさんもおっしゃったように、チャンスが来たときに必ずつかみ取ることが大切。つかみ取るためには目標が必要。私自身は何をやるにしても必ず一番になるのだと思っていた」と明言。

続いて「女性用のトイレをつくってもらうのが最初の仕事だった」、「コンクリートの目に見える天井を砕いて来た」というラバブ・ファティマ閣下のチャレンジについて。また、スロヴェニア政府の男女比率半分のメリットや、ンディオイ・ムリワナ・ムティティ閣下が日本に来て初めて覚えた日本語が「私は、大使夫人でなく、大使です」という台詞だったエピソードなど、女性大使ならでは体験を次々とシェアしていただきました。

最後は、3人の女性大使から会場の女性たちへのメッセージ。「私達がインスピレーション、パワーとなって他の人を引き上げて行きましょう」、「女性をサポートする女性には天国に特別な場所が設けられている」、「マルチタスクできる能力は女性だからこそ。私達の強さを引き出して行きましょう」。
終始、示唆と励ましに溢れた貴重なトークショーとなりました。