開会の挨拶を終えた佐々木かをりが、「では、ここで一人目のサプライズゲストをお迎えしたいと思います、どうぞご入場ください」とご案内すると、BGMと拍手の中を安倍総理が入場されました。昨年に続き2度目の登壇です。

最初に、「政権発足から2年半、すべての女性が輝く社会の実現を、政権の最重要政策の1つとして言い続けて取り組んできた。今日も出席している森まさこ大臣は、女性活躍の担当大臣として大きな成果を残した」とし、この2年間で仕事を持って活躍する女性が90万人以上に増え、役員として活躍する女性の数もこれまでの6倍以上のスピードで増加、OECDにも評価されたことなどを話されました。

そして、7月1日から開始された「ゆう活」のエピソードをまじえながら、「これまでのような長時間労働を前提とした社会では、女性が幅広い分野で活躍することは難しい。労働生産性を上げていくためにも、長時間労働の慣行を見直していかなければならない」と述べ、労働法制の見直しを進めていくことを明言。保育待機児童解消加速化プランや介護休業や介護休暇が柔軟に取れる制度作りにも触れました。

また、今後は、産学官の関係者が連携して、「リケジョ」を育成するネットワークを立ち上げていくこと、来月には昨年に続き東京で内外の女性リーダーの集まる「WAW!」を開催し、長時間労働や男女の役割分担意識の変革を訴え、「WAW!」の成果を来年のサミットへも生かしていきたいと、新しい取り組みへの期待を述べました。

「この会議は昨年よりも男性の数が増えた気がする」とし、「言わば、女性の参画、女性の活躍は国民的な課題になってきた、理解が深まってきた証左ではないのか」とも。最後は、「日本のエネルギーは正に多様性、ダイバーシティから生まれてくる。今日お集まりの皆さんと共に、そういう日本を作っていきたい。共に頑張ってまいりましょう！」とのメッセージで締め括りました。

スピーチの後は記念撮影、そして壇上のスピーカーひとりひとりと握手した総理は、盛大な拍手に送られて会場を後にしました。

★安倍総理のメッセージ全文は、首相官邸サイトでご覧いただけます
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/actions/201507/26kokusai_josei.html