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開場前から長蛇の列が!
各界リーダーの講演とトークショー

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朝から強い陽射しが照り付ける中、東京・台場のホテル グランパシフィック LE DAIBAに続々と元気な女性、男性が集まってきました。開場まで1時間ほどですが、待ちきれないといった表情の皆さん。さっそく笑顔で名刺交換をしています。

午前9時、いよいよ開場。ステージに近い方からあっという間に席が埋まっていきます。午前10時。20年目を迎えた国際女性ビジネス会議のこれまでの歩みをまとめたオープニング映像が流れ、熱い拍手に迎えられて、会議の実行委員長である佐々木かをりがステージに上がりました。

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参加者が日本全国、さらに29の大使館、インド・中国など海外からも含めて1100人以上に及ぶことを告げると、その規模の大きさに改めて会場から感嘆の声が沸き起こります。佐々木は「“本道”を歩けない女性たちのための“脇道”整備から、どれを選択しても“本道”に」という、ダイバーシティの第2ステージへ向かう今を強調。「今日をスタートにして、歴史をみんなで動かしていきましょう!」と、力強く開会の言葉を述べました。

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続いてサプライズゲストとして、昨年も登壇した安倍首相がステージに。「女性の皆さんが持つ多様かつ無限の可能性を生かして、我が国の成長を引っ張っていっていただきたい」と語り、理工系の女性を育成する産学官のネットワーク、女性起業家の支援ネットワークを立ち上げる考えなど、女性活躍を広げる取り組みへの意欲を語りました。その後、ケネディ駐日大使からのビデオメッセージも!

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講演のスタートは、女性初の経団連副議長であり、BTジャパン(株)社長の吉田晴乃さん。経団連会長を和食シェフに、自身をバジルになぞらえ、「私は従来にない発想や新機軸を提案できる“バジル効果”」と楽しく表現。葛藤を乗り越えたお子さんとのエピソードも紹介し、「勇気の火種を次の世代へ。これがMake History!」とパワフルに締めくくりました。

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野田聖子衆議院議員は、国会議員となった23年前を振り返り、男性中心である政治の世界にはまだ変化がないと発言。「これからのリーダーは強いリーダーではない。受容する力が必要」とし、「ここにいる女性の皆さんたちが多種多様な声を聞ける人として活躍できるよう、私も頑張っていきます」。

カルビー(株)上級執行役員の鎌田由美子さんは、2005年に「エキナカ」をコンセプトとした「ecute」を立ち上げた人物。その後、青森の商業施設「A-FACTORY」など地域活性化に携わる仕事でも様々な課題を乗り越えた経験を語り、「波風が立つことを恐れてはいけない。まずは行動から」と穏やかな口調ながら力強いメッセージをくださいました。

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ここからは、多種多様なテーマで率直に意見を交わすトークショーが続きます。1つ目のスピーカーは駐日インド大使のディーパ・ゴパラン・ワドワさん、駐日南アフリカ大使のモハウ・ペコさん、プラン・カナダCEOのローズマリー・マカーニーさん。一橋大学名誉教授の石倉洋子さんがファシリテーターとなり、各国の女性の地位の現状、課題についてのディスカッションからスタート。

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次は昨年から始まった男性リーダーによるセッション。三菱ケミカルホールディングス取締役会長の小林喜光さん、三井住友銀行頭取國部毅さん、東京海上ホールディングス取締役社長の永野毅さんなどが登壇。そして伊藤忠商事(株)執行役員 法務部長の茅野みつるさんなど女性エグゼクティブによる英語ディスカッション「Diversity, The Power」、内閣総理大臣秘書官室の山田 真貴子さんらによる「政府を動かす女性たち」と続きます。

ここで佐々木かをり実行委員長の呼びかけにより、昨年ご登壇いただいた2人に急遽マイクが! 「今日は、企業としてやるべきことをより強く意識した」とNECの遠藤信博社長、そして「後半も楽しみにしています!」と満面の笑みの森まさこ参議院議員。

この後はランチタイム。特別にホテルが準備してくれた着席のコースランチを、リラックスしながら楽しみました。後半のプログラムの前にはニューヨークの国連大使や、パリのOECD事務総長から、そして華道家の假屋崎省吾さん、ベネッセホールディングス社長の原田泳幸さんなど各界で活躍する方からのビデオメッセージも。

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そして講演の最後は、女性レーサーの井原慶子さん。「頭もカラダも全部出し切りたい」と、レースクイーンからレーサーとなり、女性やアジア人を蔑視する環境の中で戦いながらアジアン・ルマンで女性初の優勝を勝ち取るまでの日々を、豊富な映像とともにエネルギッシュにプレゼンテーション。会場全体が大きな感動に包まれました。

ヒト型ロボットのペッパーからのメッセージビデオで幕を開けたのは、人工知能の可能性をテーマとしたトークショー。ロボットデザイナーの松井龍哉さん、「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクターの新井紀子さん、MITメディアラボの石井裕さんが登壇。フリーキャスターの小宮悦子さんがファシリテーターをつとめ、ロボットが身近になっている今、雇用などにもたらされる変化について熱く意見を交わしました。

注)出演者の肩書きは開催当時のものです。

過去の国際女性ビジネス会議のレポート

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