リポート

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社会を動かす声

マリナ・マハティール

マリナ・マハティールさん

ライター
マハティール元首相長女

マリナ・マハティール

「みなさまおはようございます。」柔らかい微笑みを浮かべながら日本語で一言挨拶をされたマリナ・マハティールさんは、「今日はマレーシアがどのように変わって来たのかをお話したい」と、英語のスピーチをスタートしました。マレーシア第4代首相の長女であり、ライターとして活躍するマハティールさんは、佐々木かをりが出会い、その生き方、考え方、立ち振る舞いに魅了され、親しくする中、その魅力を多くの方に伝えたいと、ウィンウィン対談にご登場頂いたり、第19回目の会議へのご登壇をお願いしました。

マリナ・マハティール

マハティールさんは、マレーシアが多民族国家で60%がイスラム教徒、教育水準は高く大学では女性の方が多いという現状と、20年以上前から家庭内暴力を家庭の問題ではなく「犯罪」として認めさせる活動を行い、立法までこぎ着けたこと。また、イスラム教徒にとって絶対のコーランを見直し、現代の女性に適合させるのは容易でなかったこと。女性の権利を守る活動に反対する者の中には女性も居たことなど、イスラム女性の人権擁護団体「シスターズ・イン・イスラム」が困難を乗り越えて「Game changerになれた」貴重な体験談を話してくださいました。

そして、2009年からは新しい世界運動「ムサマ」で男女平等と家庭内の平和への取組みも行い、国連人権委員会への提言も行っていることなど、穏やかな口調の奥に活動家としての熱いパッションが伝わって来ます。

会場中がマハティールさんを見つめ、一言も聞き漏らすまいと傾聴する中、「心で考えて不正を判断するのが女性。もし男性が、女性は意見を言う権利がないと言ったら、それは怖がっているから。私達女性は真実を語るのです!」と、パワーあふれる言葉でスピーチを締め括りました。

★ マリナ・マハティールさんの魅力に迫る「佐々木かをりのウィンウィン対談」。あわせてお読みください。

注)出演者の肩書きは開催当時のものです。

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