リポート

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5講演、3つのトークショーで16名の講師が登場!

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午前8時前、ホテル グランパシフィック LE DAIBA内の会場では、すでにドアオープンを待つ参加者の姿がありました。皆さん待ちきれない様子で挨拶を交わし、笑顔で名刺交換をしています。スタート前から高まる期待に、スタッフたちの最後の準備にも力が入ります。

午前9時、いよいよドアオープン! すでに長蛇の列となっていた皆さんが、一斉に会場へ入りました。同じテーブルに座った皆さんは、まるで旧知の友のようにコミュニケーション。女性が中心の会議ならではの楽しくて華やかな雰囲気が満ちていきました。

佐々木かをり10時、会議スタート。皆さんの拍手に迎えられ、国際女性ビジネス会議実行委員長である佐々木かをりが壇上に上がります。経済成長において女性の力が必要とされている今、決まり事と思われていることを根底から覆す──ゲームチェンジのときが来ていることを述べ、「今年のテーマであるGame Changerに則り、今日は他分野の方のアイデアに触れて吸収する体にしていきましょう」と熱く語りました。最後にサプライズゲストの登場を告げると、会場では思わず歓声が。現れたのは、安倍首相です。

安倍首相

昨年も出席予定だった安倍首相ですが、災害の被災地へ行く公務のために急きょ中止に。今年はようやく登壇が実現し、会場を大いに沸かせました。「日本が世界の女性の元気をリードする。私は、そんな日本を皆様と共につくっていきたい。皆さんどうか私たちと一緒に、新しい社会をつくっていくためにチャレンジしていこうではありませんか」。具体的な政策も含めた力強いメッセージに、皆さんから惜しみない拍手が贈られました。

マリナ マハティールサプライズの興奮さめやらぬ中、豪華スピーカーによる講演がスタート。一人目は、ライターであり、マレーシアのマハティール元首相長女であるマリナ マハティールさん。「社会を動かす声」と題し、男性が宗教の解釈をコントロールしてきたイスラム社会での女性に対する差別、虐待などの現状、それを打破するために社会運動を推し進めている今の決意を語りました。続いて、ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんが、「人口ボーナス期」「人口オーナス期」というキーワードで人口構造が変化している日本の問題を浮き彫りに。これまでの社会ルールを変えていく必要性を訴えます。参加者の皆さんは会場に映し出されたデータに真剣に見入り、熱心にメモを取っています。

三浦豪太

3つ目の講演では、男性スピーカーが登場。プロスキーヤーの三浦豪太さんです。お父様である三浦雄一郎さんとともにエベレスト登頂という偉業を成し遂げた際に、それまでの自分の中のスポーツの定義を大きく転換した貴重な経験を披露。さらにアーティストのスプツニ子!さんは、「ムーンウォークマシン・セレナの一歩」など、女性のパワーを表現した自身のアート作品を動画で紹介。「日本の古いシステムを笑顔でひっくり返し、暴れましょう!」と呼びかけ、会場は楽しい笑いにあふれました。

円卓会議の様子続いてトークショーです。女性活力・少子化対策担当大臣の森まさこさん、NEC代表取締役の遠藤信博さん、LIXILグループ副社長の八木洋介さん、ジャパンタイムズの大門小百合さんが壇上へ。「男性が動けば日本は変わる」と題し、男性視点も加えた本音の意見交換がなされました。続いて、英語によるセッション。H&M社長のクリスティン・エドマンさん、インテル社長の江田麻季子さん、コカコーライーストジャパン常務執行役員の青山朝子さん、NHKのキャスターである高雄美紀さんの4名が登場し、グローバル企業で女性が経営に関わることの意義と課題を語り合いました。

ここでランチタイムです。毎年この会議のためにホテルがご用意くださるコーメニューは、低カロリーでありながらボリュームたっぷり。会話とともに食事を楽しみ、デザートとコーヒーが運ばれる頃、リラックスした雰囲気の中で3つ目のトークショーが始まりました。

代官山T-SITEの「蔦屋書店」を設計した空間プロデューサーの池貝知子さん、日本酒を海外で紹介、認知度を高めるために奮闘されている平出淑恵さんが、フジテレビのアナウンサー佐々木恭子さんによるファシリテートで、新しい切り口で大胆なプロジェクトを進めた経緯を披露。そして最後の講演は、照明が落とされた幻想的な雰囲気の中でスタート。竹村真一さんが世界初のデジタル地球儀「触れる地球」を使い、リアルタイムの地球の姿を見せてくださいました。

注)出演者の肩書きは開催当時のものです。

過去の国際女性ビジネス会議

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