リポート

円卓会議リポート

円卓会議 304

声トレーニング・顔トレーニング

菅家 ゆかりさん

元日本テレビアナウンサー
声とことばの磯貝メソッド®準講師

国際女性ビジネス会議ではすっかりおなじみとなった、菅家ゆかりさんのワークショップ。今年も多くの女性、男性が会場でスタンバイしています。体を動かし、声を出し、顔の筋肉も動かして伝える力を磨いていく、楽しくて欲張りな60分のスタートです。

菅家 ゆかりさん 菅家 ゆかりさん

「こんにちはー!」
会場に明るく響き渡る菅家さんの声。みなさんも笑顔で元気よく挨拶を返します。
「表情と声は、とても深い関連があります。表情を豊かにしておくと、明るくてエネルギーの高い声を出せるということにもつながります。今日は顔と体をほぐしてしっかりとリフレッシュし、声にもつなげていただければと思います」

まずは準備運動から。立ち上がり、「体幹」を意識しながら足踏みをします。
「緊張をほぐしてくださいね。普段、どこが緊張していますか?」
菅家さんが問いかけると、「肩」「顔です」「首も……」と、次々答えるみなさん。リラックスしたやり取りの中で、自分の体の状態を見つめ直していくひととき。続いて首をほぐし、肩、胸、背中へ。菅家さんは一人ひとりの姿勢をチェックしながら会場を回っていきます。

その後に着席し、いよいよ顔のトレーニング。
「顔の筋肉は、自分で思ったよりも動いていないことが多いんです。自分で6、7割動かしていると思っていても、2、3割しか使っていないと言われます」
大げさに感じるくらいにしっかりと、口元、目元を動かしていきます。日常では意識していない頬の筋肉など、手で触れて確認しながらトレーニング。最初は少し恥ずかしそうにしていたみなさんも、だんだん思い切って顔を大きく動かすようになってきました。

菅家 ゆかりさん

30分、たっぷりと時間をかけて表情筋を使った後は、声のトレーニングに入っていきます。インナーマッスルを使った呼吸で、しっかりと声を前へ。姿勢などのポイントを意識しただけで、声の響き方が驚くほど変わっていくことがわかります。全員で声を合わせて何度か繰り返すうちに、不思議なことに、まるで美しい合唱のようなハーモニーが生まれてきました。

最後は菅家さんへの質問タイムです。
「長く話すとのどが疲れます。疲れにくい声の出し方は?」「デスクワークに集中した後、急に会議に出ると、声がうまく出ない」「つい早口になってしまう癖を直すには?」
一つひとつの質問に、具体的な解決策を示してくださる菅家さん。まだ質問の手が上がっていましたが、残念ながら終了の時間となりました。

「お聞きできなかった質問は、ぜひこの後のパーティで。みなさんどうぞ、楽しい時間を過ごしてください!」
表情と声に自信をつけたみなさんは、菅家さんとともにネットワーキングパーティの会場へ。新しい仲間との出会いがより一層楽しくなりそうです。

会場PHOTO

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イー・ウーマンピアからのリポート

カイト チカ さん

欧米では、エグゼクティブを目指す人は必ずプレゼンテーションの訓練を受けると聞きます。これまでにも「この人の話しは聴き易いな。訓練をキチンとしているな。」と感じるだけで、その内容に対しても信頼感を持って聞けるという経験がありました。プレゼンテーション・スキルを磨くといった時。スライド資料の作成、ロジックの組み立て方などを学ぶ手段は比較的ありますが、デリバリー技術については、なかなかトレーニングの機会がありませんでした。私は個人的に、自分では声を張って出しているつもりでも、相手にとっては聞こえ難いといわれることがあり、「声(発声方法)」がコンプレックスというか、大きな課題だと思っていました。
今回、菅家さんのセッションでは、いかに「体をリラックスさせるか」「普段使わない顔の筋肉をどのように鍛えるか」「息(呼吸)をどう意識するか」など、短い時間でしたが、自分の体を使って、わかり易く教えていただけました。さすが、プロ!ですね。あれ以来、(変な顔になりつつ)気がつくと教えていただいたトレーニングをやっています。そして、もう少し系統的に学びたいなという欲も出てきています。

広原 かおり さん

自分が思っているよりも動かしていない顔の筋肉。確かに「言葉」に「表情」を乗せて話している事は少ないかもしれません。しかし、表情が乏しいと意欲も伝わりません。具体的には、口元、頬、目元。どの様に動かせば、また日々のトレーニングを積めば変化していくのでしょうか。
声については、基本の呼吸法から。現代人は「呼吸が浅い」と言われます。「腹式呼吸」、そして深呼吸の大切さ。話すときに早口にならないよう「間」を保つ事も大切。プレゼンなどで長く話していると声が枯れて喉が痛くなる。というケースを聞きますが、これはお腹から声を出していない証拠。喉を楽にして発声すつ発音を意識する必要があります。息で声が変わるからです。
しっかりと発音する事で伝えたい言葉を分かりやすく、聞きやすく発声する。そのためにも、顔や声のトレーニングは必須だと言えます。母音を美しく明瞭にすること。まずは、名前をしっかり声にして伝える事。伝える内容が良くても声の力が弱いと伝わらないのです。ここをの伝達方法として言葉があり、その言葉に表情と声があって初めてきちんと伝わるのだと再認識しました。

シロ子 さん

円卓会議も3つめとなり、少し疲れていたことと、先日、写真撮影をした時に自然な笑顔ができなかったことが理由でこのテーマを選択しました。体をほぐすストレッチの後、顔のストレッチ。普段、顔の筋肉をぜんぜん動かしていないことが判明しました。なるほど、やろうとしても自然な笑顔ができなかった理由が解かりました。そして、それが声にも影響を与えていたことも驚きでした。菅家先生に教えていただいた練習方法は、とても簡単で時間もかからず、すぐにでもできるものでした。あれから、お風呂や移動中の車の中で続けています。対向車の方には変な人と思われる可能性もありますが、通る声と自然な笑顔を目指して、続けようと思います。

注)出演者の肩書きは開催当時のものです。

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