講演
女性たちの可能性

子どもに教育、女性に仕事。みなさんのポテンシャルを解放したい!

舞台は、スイス・ジュネーブからパキスタンへと戻ります。ロンドンの大学を卒業後、ジャーナリストとして教育のジャンルでオールパキスタン賞を受賞。その後パキスタンで起業し、教育テクノロジー・プラットフォームでグローバルに成功されているマヒーン・アダムジーさんの登場です。

マヒーン・アダムジー氏Maheen Adamjee

Dot & Line 共同創設者 兼 CEO(パキスタンより)

パキスタンの女性起業家の講演を聞く機会は、欧米諸国の起業家と比べると少ないのではないでしょうか。マヒーン・アダムジーさんは世界銀行の女性起業家支援プログラムWe-Fiで資金援助を受け、そのWe-Fiの日本代表チャンピオンである佐々木かをりとの繋がりから、今日のご登壇になりました。とても貴重な機会です。

「娘が生まれ、最高の教育を与えたいと思ったが、パキスタンでは難しいことがわかった。そこで友人のリーナと私は、両親の車庫をワークショップに変えて起業した」と、Dot&Line、(注:点と線の意)の起業のきっかけから話がスタートしました。
パキスタンでは女性の教育機会が圧倒的に不足しています。子どもに好奇心を持ってほしい、広い意味での教育を与えたいとのビジョンをもって、質の高い教育プログラム、個人指導を、大規模かつ手頃な価格で提供できる教育テクノロジー・プラットフォームを作り上げたことなどを語ります。

ところが、2020年にCovid-19が広がり、150のDot&Lineのコミュニティが閉鎖に追い込まれたといいます。そこで女性たちが奮起して頑張って、なんと2週間でコンテンツをデジタル化!「すべてをデジタルのクラスに変えた。そして今では、世界12カ国に500カ所のマイクロフランチャイズ・パートナーを持ち、1万人もの女性が関わっている」
Dot&Lineは、Covid-19によってグローバルに成長が大きく加速し、まさに点が線となり、その成功例となったのです。

パキスタン、女性の教育へのアクセスが制限されているのは、家事のために学校を辞めさせられるなど様々。同時に、素晴らしい学歴を持っている成人女性がいても仕事を与えられないという現実もあります。女性は家を出ることが難しく、子どもを預けることもできない。そんな状況の中で、Dot&Lineは、「規成概念にとらわれずに、ネットの接続さえあれば女性がリモートで仕事ができるようにした。子どもや家族のために家に居ても仕事ができ、何百人も家から仕事をすることができるようになった。家で隔離されたような状態の女性も、他の人とつながることでサポートシステムを見つけることにもつながる」

パキスタンは人口2億人以上、7000万人が中産階級と、可能性に満ちた国です。「Dot&Lineの夢は、みなさんのポテンシャルを解放することなのです」

スピーチを受けて佐々木かをりは、「オンラインは世界中の女性に力を与えてくれますね」といい、マヒーン・アダムジーさんのスタートアップが「女性のエンパワーになった、これからもどんどん広がってほしい」とエールを送りました。

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