円卓会議103元気に働く!健康経営の事例と成果

  • 安達 知子
    安達 知子

    恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター愛育病院 院長
    東京女子医科大学客員教授
    徳島大学医学部客員教授

  • 吉本 のぞみ
    吉本 のぞみ

    ジョンソン・エンド・ジョンソン 日本法人グループ
    グローバルヘルスサービス 日本担当

  • 鈴木 雅子
    鈴木 雅子

    株式会社ベネフィット・ワン 取締役副社長

  • 島田 由香(F)
    島田 由香(F)

    ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役 人事総務本部長


社員個人の健康を、企業経営に、社会につなげていく好循環への取り組み。

働き方改革での新しい人事評価 写真

「皆さん、健康に興味ありますか? 首をぶんぶん振って反応していただけるとありがたいです」
少し緊張気味で静かに座っていた参加者が、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス人事総務本部長の島田由香さんの言葉で大笑い。一気に賑やかな雰囲気になりました。島田さんの軽快なファシリテートで元気にスタート。企業の「健康経営」について、さまざまな好事例をシェアしていきます。

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昨年、東京都内でもっとも多くの出産に対応した愛育病院。その院長である安達知子さんは国際女性ビジネス会議のテーマである「LIVE STRONG」について、「高校・大学時代から自分がもっと強くありたいと思うたび、自分を鼓舞するために繰り返していた言葉」と語ります。そして男女のホルモン分泌パターンの違い、特にエイジングに伴う性ホルモンの減少時期の違い、女性のホルモンの変化と疾患などを具体的なデータを示しながら「女性は男性と違い、さまざまな体調変化、ライフステージがある。しかもかなりドラマティックに変わる。そこを踏まえて企業での健康支援を」と提言しました。

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福利厚生アウトソーシング事業を進めるベネフィット・ワン副社長の鈴木雅子さんは、経産省が4年前から認定している「健康経営銘柄2018(ホワイト500)」に認定された自社の取り組みとともに、「最初の頃は人から相談されると休日でも悩んでいた。そこで気づいたことは、ひとつひとつに熱中するということ。余計なことを考えず、いやなことがあっても家に持ち帰らないという約束を自分にする」という個人の意識も語り、参加者からは「おおー」と思わず感嘆の声が上がるシーンも。

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一人ひとりの健康から仕事にも社会にも好循環をもたらす自社の取り組みを紹介くださったのは、ジョンソン・エンド・ジョンソンで従業員の心身の健康推進に取り組む吉本のぞみさんです。「従業員の健康推進にはお金がかかる、コストという考え方がありますが、ジョンソン・エンド・ジョンソンでは投資と明言しています。自分が実現したい人生のために食生活などでオリジナルメニューをつくるenergy for performance というプログラムでは、アメリカで離職率が大幅に下がり、生産性が上がるなどの成果が表れています」

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後半は、会場を含めてのディスカッションです。「社員が健康増進に取り組みたくなるインセンティブのアイデアは?」「本人の受診情報など個人情報とのリンクはどのように進めれば?」「設立3年目のベンチャーで、初めての女性社員出産。日本企業にはない柔軟な取り組みで応えたいがどうアプローチすれば」…次から次へと積極的に課題が飛び交い、時間ぎりぎりまで意見交換が続きました。

「かつては経営と社員個人の幸せはつながっていなかったのでは。それは確実に変わってきていると感じます。女性が元気なら、その場も元気になる。私たちから元気になっていきましょう!」
島田さんが最後に力強く呼びかけ、温かい拍手とともに会議が幕を閉じました。