円卓会議3
企業と顧客の新しい関係 ~SDGsマーケティング

環境や多様性への視点、顧客との協働でめざすサステナブルな社会

秋田理香子氏Rikako Akita

小林製薬株式会社 信頼性保証本部 表現品質推進部 部長

弾けるような笑顔で「こんにちは!」と登場したのは、家事代行サービスのパイオニアであるベアーズ創業者の高橋ゆきさんです。円卓会議#3「企業と顧客の新しい関係 ~SDGsマーケティング」は、さっそく、今感じている顧客との関係の変化について、他の2人のスピーカーに問いかけます。

小林製薬の秋田理香子さんは「トピックスとしては、やはり環境問題」と、小林製薬の主力商品のひとつである芳香消臭剤「消臭元」を手に取ります。
「このように、自社の開発エコ基準をクリアした製品にマークをつける取り組みを開始し、主力商品から再生プラスチックに移行しているのが大きな流れです。これを機に、お客さまが考えたエコなことをインスタに上げていただくなど、一緒にSDGsを進める活動もしています」
「御社の姿勢が伝わってくる、これはラブメッセージ」と、高橋さんがうなずきます。

園部晶子氏Akiko Sonobe

野村ホールディングス株式会社
サステナビリティ推進室長

続けて、野村ホールディングスの園部晶子さんが感じている変化についても伺います。
「以前は個別の金融商品を提案することが多かったのですが、最近はお客さまのダイバーシティを意識する曲面が増え、百人百様、丁寧にヒアリングして提案しています。これはどの業界でも同じかなと思います。投資については、何か世の中のためになることをしたいというお客さまのサステナビリティへの関心が高まり、問い合わせが増えています」
これを受けて秋田さんは、「時代が本当に進んできたのだと感じますね」と笑顔。

高橋さんも、ご自身の会社の変化を語ります。
「家事代行サービスというと富裕層が利用するものと思われていましたが、コロナ禍によってイメージが変わりました。これからは、自分でなければできないところに力を注ぎ、そうでないことは頼っていいという時代。家のなかのあらゆることを相談していただくということで、『10月から暮らしサポートカンパニーになります』と宣言しました」

一人ひとりの課題解決が、社会課題の解決につながるという話題を掘り下げ、さらに参加者からの質問を募っていきます。「サプライチェーンなど、人権における取り組みは進んでいますか?」「シングルマザーなどの厳しい立場にいる人のためのサービスを日本で広げるには?」「DX技術を担当しているが、SDGsにつなげていける?」など、この国際女性ビジネス会議に海外から参加している参加者たちからも質問や意見が飛び交い、熱いディスカッションが繰り広げられました。

高橋ゆき氏Yuki Takahashi

株式会社ベアーズ取締役副社長
一般社団法人全国家事代行サービス協会会長

最後に改めて、SDGsマーケティングの考え方が語られます。秋田さんは「SNSなどでお客さまからヒントを得ながら、一緒にやっていくことかなと思います」、園部さんも「サステナブルというのは自社だけでは解決できない。お客さまとの協働がテーマになる」と同意します。「ありがとうございます。素敵な言葉!」と、高橋さん。「企業のパーパスブランディングが、お客さまとの関係をサステナビリティにしていけるキーワード」と締めくくります。持続可能な社会における企業のあり方に、彼女たちの活躍で力強い道筋が示されたひとときでした。

各レポートを読む(10月から順次公開)